石本 | 市場の変化に対する対応や競合他社との差別化など様々な要因がありますが、当社では前機種を出してから4~5年ほどたつとフルモデルチェンジを考えはじめます。 もちろん製品のマイナーチェンジをしたりするのですが、フルモデルチェンジとなると市場にインパクトを与えるために既存の製品にはない大きな目玉が1~2つ必要になってきます。 基本的にプロジェクトは事業責任者がまずプロジェクトリーダーを指名し、開発内容に合わせて適材適所で社員を集めていきます。設計、プログラミング、メカなどそれぞれの分野のスペシャリストが集合してプロジェクトがスタートします。 |
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野上 | このDP-Fではフルカラー液晶タッチパネルを開発の目玉にしました。実は数年前にもチャレンジしようとおもったのですが、仮に開発できたとしても既存のモノクロ商品と比べるとはるかに高額になってしまうため、売れないだろうと判断していました。 しかし、PCやタブレット、スマートフォンの普及などにより、お客様はカラー液晶による操作に慣れ親しんでいるので、デジタル印刷機に対しても、フルカラーの需要は確実に高まってきています。 そのような中で、今回は出来る限り値段を下げてリリースできるよう挑戦してみようとなり、開発がスタートしました。 |
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佐々木 | 従来から、ユニバーサルデザインを取り入れた設計はしていましたが、今回カラー液晶を採用することで液晶画面の配色にも気を配って設計しました。 |
佐々木 | やはりコストカットの点がとても苦労しました。部品の仕入れ値を下げたり、生産工程を減らすために様々な工夫をしたり。やり始めた当初は無理だろうと思うこともありました。 |
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生島 | ただ実際やり始めるとできるわけないと思っていたことが、自分達の努力次第でできる瞬間があります。誰か1人の力ではなく、部品の仕入れ、機械の設計、制御系のプログラミング、組み立てなどプロジェクトに関わるメンバー全員が協力して開発に携わることで実現することです。 開発途中で行き詰まることもありますが、他のプロジェクトメンバーはもちろん他部署の先輩にもアドバイスを聞いたりできるので新しい視点をどんどん取り入れることができます。 |
石本 | リリース後、販売会社様からは「競合他社とのコンペの勝率が高くなったよ」という言葉を頂きました。カラー液晶を搭載したことで使い勝手が格段に良くなり、旧機種を使ってくれていたお客様もそのまま新しい機種を契約してくれたりもしました。 自分達がどれだけいいと思っても売れなければ意味がありません。お客様からの言葉が何よりのやりがいにつながっています。 |
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石本 雅也
野上 雄大
生島 亘
佐々木 和哉