Stories デュプロ精工ストーリーズ
製品開発における失敗談や苦労話などの『開発秘話』、デュプロのプロダクトを支える技術、デュプロスタッフの横顔などを語ります。
令和4年度和歌山県発明考案表彰
発明賞に恥じないように皆さんに驚きを感じてもらえるような新しい商品を開発していきたい!
小型製紙装置の開発が、和歌山県から表彰されました。
和歌山県では発明考案思想の高揚を図り、県産業の発展に寄与することを目的として、毎年度、優れた発明、考案等によって科学技術の改善向上に貢献した方の功績をたたえ、表彰を行っています。
この度、小型製紙装置レコティオの開発者2名が「発明賞」を受賞しました。
受賞名:発明賞
発明の名称:脱墨装置および古紙再生処理装置
令和5年3月13日に和歌山県庁にて表彰式が執り行われ、岸本知事より表彰状と記念品をいただきました。
Q.受賞の感想は?
長田
この賞を二人で頂いたのですが、この機械を作るにあたっては私たち以外のチームメンバーや関係者が努力を重ねて作り上げた賜物だと思っています。今後もこのような賞を頂けるように尽力していきたいと思います。
Q.今回の発明考案の内容とは?
谷本
今回の発明内容である「脱墨」というところにかなり時間をかけて研究開発を進めました。紙に付いている印刷のトナーとかなかなか文字が消えず、取り出せることが出来なかったので、紙の溶かし方、外し方等、工夫しながら研究開発を進めました。
泡を使って紙からトナーや印刷の文字を取り外すという工程を行っています。その後、紙の繊維だけを取り出し、もう一度すきなおし、紙を作るという工程を一つの機械で行っています。
環境に配慮した機械を作ろうと、なるべく薬剤を使わないように色々工夫しながらみんなで苦労しながら開発しました。
Q.今後の抱負について
長田
こうした機械が世の中に多く広まって、それぞれの会社、学校、自治体があるその場所で、「紙を再生する文化」が生まれ、気兼ねなく使っていただけるような環境になり、紙とデジタルが共存できるような形で文化が根付いていけば嬉しいですね。
谷本
他社の受賞内容は、製造工程での技術革新、乳酸菌や精米の技術発明など多岐にわたり、聞きながら和歌山県内の企業でこんなこともやっているのかと驚きました。
賞をいただいて大変嬉しく感じたのと同時に、これまで以上に新しい発明や商品を作らなくてはと身が引き締まる思いでした。今回の発明賞に恥じないように、皆さんに驚きを持ってもらえるような新しい商品を開発していきたいと思います。
メンバー紹介
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- 事業開発部
- テクニカルマネージャー
- 長田 優輔
- 出身校/入社年
- 工学部/2000年
- メッセージ
- 休みの日は家に籠らず、家族でお出かけしてリフレッシュしています。
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- 開発部
- メカ設計
- 谷本 普基
- 出身校/入社年
- 工学研究科/2005年
- メッセージ
- 省力化、その先の無人化を達成できるような機械を作っていきたいです。
ロボットの世界に近づける手助けができればいいですね。
※掲載情報は取材当時のものです