
Stories デュプロ精工ストーリーズ
製品開発における失敗談や苦労話などの『開発秘話』、デュプロのプロダクトを支える技術、デュプロスタッフの横顔などを語ります。

コア技術「多様な給紙技術」の紹介
製品やお客様のお仕事内容の特性に合わせて、最適な給紙方法を採用することができます。
[目次]
1.エア・サクション給紙
2.フリクション給紙
3.その他の給紙方法
1.エア・サクション給紙

エア・サクション給紙とは、空気(エアー)と吸引(サクション)の力を組み合わせて、紙をスムーズかつ正確に送ることができる給紙方法です。
始めに用紙の束に分離エアーを吹き、用紙を1枚1枚に分離させ、静電気による用紙の重なりや用紙同士の摩擦を軽減させます。
次に分離させた一番上の用紙を吸引エアーでサクションベルトに吸い付けて給紙します。
1-1.特長
メ リ ッ ト ・薄紙から厚紙まで幅広い用紙厚に対応可能
・用紙へのストレスが少ないので印刷面にキズがつきにくい
デメリット ・静電気や湿度など用紙の状態に影響を受けやすい
1-2.活用事例
カッタークリーサーDCシリーズは、デジタルプリントに必要な断裁・筋入れ・ミシン目など後加工を1パスで処理できる後処理機です。
難しいスキルも工具も必要なく、ボタン一つで名刺・はがき・パンフレット・チケット等多様な成果物の製作が小ロットから可能。
印刷業はもちろん、インプラントや企業の印刷物内製用途等、幅広いお客様先でご活用いただいています。


DC-618 DC-516
・少量処理に最適なエントリーモデル ・モジュールの組み合わせで様々な加工に対応するマルチフィニッシャー
・エア・サクション給紙搭載 ・エア・サクション給紙搭載
・3つのスロットにモジュールをセットでき、様々な加工が可能。 ・カラー液晶タッチパネル搭載。誰でも簡単操作
・給紙容量がDCシリーズ最高の360mm。一度に大量の処理が可能

フリクション給紙は、給紙ローラー(ゴムローラー)とサバキ(用紙分離パッド)の摩擦力(フリクション)を利用して用紙を搬送する給紙方法です。
まず給紙ローラーが回転し、最上部の用紙を機械内部へ送り込みます。
その際に2枚目以降の用紙も一緒に動きだしますが、サバキの摩擦によって止められ、結果として最上部の用紙1枚だけが給紙されます。
用紙を搬送する給紙ローラーの摩擦力と用紙を止めるサバキの摩擦力がバランスよく作用することで常に1枚ずつ用紙を給紙することが可能です。
2-1.特長
メ リ ッ ト ・機構がシンプルな為、低コストかつ耐久性が高い。
・摩擦による給紙の為、動作時の音が比較的に静か。
デメリット ・用紙の厚みや種類によって最適な摩擦力に調整する必要がある。
・用紙を摩擦力で搬送する為、用紙表面に摩擦痕がつく場合がある。
2-2.活用事例
デジタル印刷機 DP-X メールシーラー
・1分間に200枚の高速印刷が可能 ・請求書やDMなどの大量作成を効率化するA3対応の高速メールシーラー
・印刷枚数が増えるほど1枚当たりのランニングコストが減少 ・折り・圧着を自動で行い、封書や圧着ハガキを簡単に作成
・大量印刷を効率的かつ低コストで行うことができる ・1時間あたり6400通の業界トップクラスの処理速度
・フリクション給紙搭載 ・エアサバキを加えた独自のフリクション給紙機構で安定した搬送を実現
・親展情報を含む請求書や通知書などを効率的かつ大量に作成できる
学校やオフィス、不動産業界など大量印刷を必要とする
様々なお客様先でご活用頂いております。 金融機関、官公庁、一般企業等幅広いお客様先でご活用頂いております。
3.その他の給紙方法
下給紙 サッカー給紙
最下部の用紙を給紙する方式です。 吸盤(サッカー)で用紙を吸い上げて給紙する方式。
紙同士の摩擦を利用して確実に1枚を搬送します。 最上部の用紙を確実に持ち上げるので、
機会が動作中であっても、用紙を補充することができるので 非常に薄い紙から厚紙まで幅広く対応できます。
連続した作業に適しています。